ウルトラクイズ復活委員会
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆

第1章
       
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★第1章〜委員会設立編〜その4★

○うわわわわ!

「あわわわわわ! 早く逃げようハットちゃん! さらわれちゃう〜!」

と腰抜かしている大家さん。

「うおー! すげー! かっちょいいー!」

と光り輝く宇宙船を見ながら狂喜するハットちゃん。どうやら生贄代理がいるからリラックス
している模様です。上空20メートル程の所まで来て止まったUFOからビームが出され、
だれかが降りてきたようです。どんな宇宙人さんなのでしょうか?


○願いはかなう

「いや〜、ペンタゴンから来た追っ手がしつこくって。全部撃ち落すのに一苦労でしたよ〜」

と、とんでもないことをサラっと話す人のよさそうな(←?)宇宙人さんが2人に近づいて
きました。

「はじめまして。名前はコレヲ=ナントヨムといいます。バラマキ星から観光旅行で色々と
星々を 回っていたんですけれどアメリカさんに立ち寄ったときに足止め食らっちゃい
ましてね〜。まいったまいった。それじゃ〜しばらくご厄介になりますけれどどうぞよろしく〜」

ハットちゃんがそれ見たことか! ホントに宇宙人いたじゃん! と誇った様子で
腰抜かしている大家さんを見たあと宇宙人さんの触手と握手します。

「コレちゃんね。アタチはハットちゃん。どぞよろしくね!」 こうしてドロンコ荘に新たな
入居者が訪れたのでありました。


○UFOの隠し方

大家さんにも握手を求めるコレちゃん。こわごわと触手と握手する大家さんでありました。

「ま、まあ住むのはいいとしてこの宇宙船どうするつもりなの? 朝になったらまずいよこれ」

と大家さん。表の空地と道路にまたがってドカンと着陸しています。確かに朝になったら
大騒ぎどころの話ではありません。警察どころか自衛隊がやって来るかもしれません。
あと在日米軍とか。

「“ドロンコ荘の飾りでーす”ってことにして上に乗っけておいたらどうかしら?」

とハットちゃん。

「あのね、このオンボロアパートに乗っけたりなんかしたらどう考えてもつぶれちゃうでしょ!
ペチャンコですよペチャンコ!」

と大家さん。

「あっダイジョブですよ。ほーらポチっとな」

といってコレちゃんはリモコンらしきものを取り出してUFOに向けてボタンを押しました。
するとみるみるうちにオモチャのサイズまで小さくなるではありませんか。コレちゃんは
その宇宙船とリモコンをパクッと食べてしまいました。

「え!? 食べちゃっていいの? ウルトラが終わったあと帰るときどうするの?」

一通りお約束どおりにズッコケた後、質問するハットちゃん。

「あっダイジョブですよ。すぐにこうやって取り出せますんで。ほら♪」

両方の触手が体の側面にくっついたかと思ったらそこからそれぞれリモコンとミニ宇宙船が
出てきたではありませんか。非常に感心したハットちゃん、

「すっごーい! アタチにもやり方教えて! 今年の忘年会のかくし芸はコレに決めた!」

と喜んでいます。いやハットちゃんや大家さんには絶対無理だと思うのだけれど・・・。
第一ハットちゃんは何の忘年会に行くのでしょう?

★第1章〜委員会設立編〜その4★


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