「なんと！　アタチがあの“ファミリー超大冒険クイズ”に参戦します！！」

「へー・・・」

みんな本家ウルトラじゃないためか微妙なアクションをしています。

〇素朴な疑問

「あの〜・・・ひとつ質問が」

「な〜にコレちゃん？」

「あの番組って４人か５人の家族で参加するんですよね？」

「そう！　４人って話みたいね！」

「・・・いまハットちゃんって一人暮らしされてますけどその点はどうするんですか？」

〇パパンとママンは・・・

もっともな質問です。さて？

「いいとこに気がついたわねコレちゃん！　そこで本邦初公開！　アタチの家族構成に
ついて発表するわよん！」

どこから取り出したのかいきなり机の上に巻物らしきものを広げるハットちゃん。一番下に
ハットちゃんの名前が書いてあります。

「いーい？　これがアタチ！　ひとりっ子なの。でもってこれとこれがアタチのパパンとママン！」

「大家さん、“パパン”と“ママン”ってなんですか？」

「・・・たぶんパパとママってことなのかね？」

「はいそこ！　よく聞いてて！　そしてその上にある名前のこれとこれがグランドパパンと
グランドママンよ！」

「・・・いまのは？」

「・・・おじいちゃんとおばあちゃん、かなあ？」

「ぐわぐわぐわぐわ？(今の説明してもらった家族と出場するの？)」

「そこなのよ！　本来ならばもちろんそうするの！　だけどね、パパンとママンは世界中を
ピスタチオの買い付けのために駆け回っているの！」

「知ってました？　大家さん？」

「貿易の仕事をしてるってのは前に聞いてたんだけど・・・なんでまたピスタチオ・・・？」

「はいそこ！　さっきからうるさいわよ！　そしてグランドパパンとグランドママン！　
この２人はムー大陸を探して南太平洋の各地を飛び回ってるの！　こうした
国際色豊かな家庭で育ったのがアタチってわけね！」

「な、なんてしょうもないことばっかりしてる一族なんだ・・・」

〇というわけで！

「というわけで！　みんな忙しくって帰ってこられません！　グランドパパンと
グランドママンなんかどこへ電話すれば連絡がつくのかすらわかんないし！　
よってここにいる委員会のメンバーに家族になりますしてもらいます！」

「へ！？」

〇んなこと言ったって・・・

「だってそれしか方法がないじゃん！」

★第６章〜面接に参戦編〜その２★