「・・・これ誰のサイン？“ろくろ”って？」

「いやだからロクロちゃんのサインだっちゅ〜のっ」

「ロクロちゃん？」

「ろくろ首のロクロちゃん！　本人からちゃんともらってあげたのよ！」

○やっぱり！

「あー!!　じゃあやっぱりあの騒動はキミらの仕業か！　懲りずになんちゅーことを！」

「いやいや、今度はパーフェクトな仕事だったわよん。向こうは完全にオバケの仕業だと
思っていたからね！ ・・・とはいってもホントにオバケの仕業なんだけどね！」

「前にヒトダマちゃんが言ってたあの・・・」

「そう！　ヒトダマちゃんの人脈(人脈と言えるのか？)をちょっと使ってね！　やっぱり
ここんとこ大家さんちびっと冴えてるじゃないの！　で、そのサインが本物のろくろ首の
ロクロちゃんのサインってわけなのよ！」

「・・・これ部屋に貼ったりしたらヤバいもんとか呼び出すんじゃないの？」

もらいはしたものの、呪いのアイテムじゃなかろうかと不安になる大家さんでありました。

○あれ？

ところで誰か足りないことに気付いた大家さん。

「あれ？　カモカモちゃん達は？」

「ああ、カモカモちゃん達とホワちゃんは別行動なのよん。実はまだ“プロジェクトＮ”は
終わってないの！　ふっふっふ・・・」

不気味な笑みを浮かべて部屋へ戻っていくハットちゃん。さて、まだ終わっていないとは？

○総仕上げ

「つまりは総仕上げをカモカモちゃん達とホワちゃんに頼んだっちゅ〜わけよ」

★第５章〜プロジェクトＮ編〜その８★