○パチャパチャパチャ

101号室に戻ってお昼寝をしている大家さん。そこにまた気になる音が。

パチャパチャパチャ・・・パチャパチャ・・・

「ん〜？　やっぱりなんか変な音がする・・・」

耳を済ませてその音の発生源を探ります。部屋を出て１階をトコトコと歩いていきました。

○空室のはずなのに

103号室の前で大家さんの足が止まりました。どうやらこの中から聞こえてくるようです。
パチャパチャと水音らしきものが聞こえてきます。

「おっかしいなあ、ここはまだ誰も・・・」

誰も使っていないはずの103号室のドアを開けるとなんと・・・！

○わー！！

「わー!!　なんだこのプール!!」

「げげげっ！　バレちった！」

なんと103号室の部屋の中がプールとプールサイドになっているではありませんか！　
水びたしどころの話ではありません。プールです。

「きゅ〜！」

「へ!?　ホワちゃんまでなんでここにいるの!?」

川にいたはずのホワちゃんがなぜ川から離れたドロンコ荘の中に!?

○秘密の・・・

ホワちゃんがクチにペンをくわえてなにやら図解を描きはじめました。

「これがドロンコ荘？　で、これが川・・・と。川から地下を通ってドロンコ荘の
この部屋へ・・・ってまさか！！」

大家さんがプール中央を覗き込んでみるとホワちゃんが充分通れそうな穴がポッカリと
開いてどこかへ繋がっているではありませんか！

○なんてことを！

そのときふと大家さんの頭に数日前のハットちゃんのスタイルが思い出されました。

「あ！　ひょっとしてツルハシ持ってどこかへ行っていたのってこれ作ってたのか〜!!　
なんてことすんのハットちゃん!!!」

★第４章〜陸海空編〜その４★